著:荻野アつき
掲載誌:コミックキューン2017年10月号
発売日:2017年8月26日
<シノブ>
さてさて、第1話で入れ替わり、第2話で元に戻っての第3話です。また三郎の体で楽しみたいまろんは、入れ替わる方法を探るべく、当時の状況を再現していろいろ実験します。
<むつき>
普通はこういうのって元に戻るためにやることだと思うんですけど、戻ってからもう一回入れ替わるための模索って珍しいパターンですね。
<シノブ>
付き合いきれなくなった三郎は逃げ出しますが、追いかけてきたまろんと一緒に階段から転落し……
<シノブ>
入れ替わりの条件を突き止めました。こんなんでいいんかいっ。
<むつき>
条件が分かったことで、今後とも積極的に入れ替わりそうで楽しみですね。ただ今んとこ、タイトルとは裏腹にまろんin三郎の方が主導すぎるんで、三郎inまろんがどこまで活躍してくれるのか心配ですが……。
<むつき>
前回は発売からわずか3日で速攻ご紹介しましたが、今度は2ヶ月過ぎてさらに次の号まで出ちゃいました(汗)。
<シノブ>
毎度のことだけど本当にテキトーすぎるわこのブログ! 8年近くもやってて何で未だに更新ペースが一定しないの!?
<むつき>
間隔はまちまちですが、まだまだやめてませんよ! 好きなTS作品たくさんありますんで、本当はもっとたくさん更新したいと思ってるんです! できれば毎日!
<シノブ>
できもしないこと言わんでいい。
『いま、ギャルに入ってます』
著:荻野アつき
掲載誌:コミックキューン2017年9月号
発売日:2017年7月27日
<むつき>
……というわけで前回新連載でご紹介した『いま、ギャルに入ってます』ですが、何だかんだでこのコミックキューンは毎号買うことにしましたんで、これから連載も1話ずつ追いかけてみたいと思います。
<シノブ>
だからもう次の10月号出ちゃってんですけど……!
<むつき>
2話目もセンターカラーということで期待の連載ですが……残念ながら今回はTS的には見どころ少ないです(汗)。
<シノブ>
メインは三郎の体に入ったまろんの方。日頃男運が悪く、退屈な日常を過ごしていたまろんは「男の体で女をたぶらかしてみたい」と欲望を膨らませます。三郎のことが気になっている委員長の青梅はなめを誘惑し、事態はどんどんエスカレート。
<むつき>
まあね、あっしも「男になった女も活躍してこそ入れ替わりモノの醍醐味」が持論ではありますけど……まろんになった三郎の見せ場がほぼナシというのは寂しい(泣)。
<シノブ>
しかも最後にはあっさり元に戻ってしまうという……。
<むつき>
しかしまろんは入れ替わりに味を占めたようで、次回以降どう転んでいくか注目です。
<むつき>
今年もTS界に期待の大型新戦力が登場! これは期待大です!
<シノブ>
アンタ今回は妙に鼻息荒いね。正直キモいわ。
『いま、ギャルに入ってます』
著:荻野アつき
掲載誌:コミックキューン2017年8月号
発売日:2017年6月27日
<シノブ>
ウソッ、発売日から僅か3日!? こんな気合入れて更新すんの初めてじゃない!?
<むつき>
どうよ、今年のあっしは一味違うのだ!
<シノブ>
もう1年の半分終わるって時に言われても……。
<シノブ>
というわけでTS該当の新連載です。ガリ勉高校生の茶飯事三郎と、クラスメイトの巨乳ギャル白甘まろんが、弾みで入れ替わってしまいます。
<むつき>
新連載の顔となる見開きページが、既に入れ替わり状態な上にとんでもないシチュエーション。TSファンの心も鷲掴みです(笑)。
<シノブ>
この漫画、スタートからとにかく展開がスピーディーです。入れ替わり前の二人がまともに描かれるのは僅か2ページで、開始5ページ目にはもう入れ替わりシーン突入。「細けぇこたぁいいんだよ!」と言わんばかりに飛ばしてますね。
<むつき>
雑誌自体が4コマ漫画とストーリー漫画の折衷みたいな感じで、掲載作品は総じてページ数少なめだからというのもありますね。とはいえ普通の作品なら第1話はある程度TS前の状態を描いて、該当シーンは中盤以降というケースが多い中、そういう「溜め」をバッサリ切り捨ててるのは潔い(笑)。
<シノブ>
入れ替わりが判明して慌てふためく茶飯事。対するまろんは大興奮して勝手にいなくなってしまいます。息つく間もなくまろんの友達の黒ギャル黒船はつねが登場、体育で女子更衣室、おっぱいの揉み合いへと雪崩れ込む!
<むつき>
もうアクセル全開っていうかブレーキ壊れてるわこの漫画! 男になった元女の方もこの状況を気に入って暴走してるし、もう誰にも何も止められない! いいぞもっとやれ!
<シノブ>
一体この先どうなっちゃうのか、楽しみでもあり不安でもある……!
<むつき>
今回の作品、正直言ってかなり苦手なジャンルなんですが……それを耐えてでもTSシーンはオイシいので、頑張ってご紹介します。
『T-DRAGON』
著:桜谷シュウ
掲載:月刊ヒーローズ2017年7月号
発売日;2017年6月1日
<シノブ>
『T-DRAGON』は謎のウイルスによって地球の生態系が破壊された世界での、人類の戦いを描くSF漫画です。単行本4巻まで出ています。
<むつき>
まずこの掲載誌の月刊ヒーローズを見つけるのが一苦労でした。まさかセブンイレブンでしか売ってないとは知らなくて、無駄に他のコンビニや書店を何軒も探してしまって(汗)。
<シノブ>
それはいいけど、ブログにはもうちょっと早く載せられなかったかなー。もう次号発売直前なんですけど……。
<シノブ>
謎のウイルスによって人が次々死んだり、いろんな生物が巨大化・狂暴化して人を殺したりする世界で、主人公たちは人類を救うため戦います。しかしついには仲間の隊員からも怪物化して襲い掛かってくる者が現れます。
<むつき>
この化け物の描写がいちいちリアルで本当に気持ち悪い(泣)。
<シノブ>
そしていよいよTSシーン。事態が深刻化するのをよそに、隊長の前園は女性隊員を別室に連れ込んでセックスを強要、激しく拒絶されます。エリートのプライドを傷つけられて逆上、それが引き金となって怪物化してしまいます。
<むつき>
本人も何が起きてるのか全く分からないまま、全身がズブズブと女性隊員の体に侵食していきます。この美女と怪物のコントラストがゾクゾクしますな。
<シノブ>
そうして、ついには体を乗っ取ってしまったのでした。
<むつき>
個人的には全く好みに合わない作風なんですけど、このシーンは憑依ファン誰しもが垂涎の的でしょう。昔と比べてTS作品がかなり増えてきたとはいえ、ここまで本格的な憑依は滅多にお目にかかれないですよ。
<シノブ>
これからこの体で何をするのかも気になりますね。元に戻れるのかというのも。あとこんな最低男でも一応は隊長だったわけで、それが突然いなくなって戦いはどうなるんだろ。
<むつき>
8ヶ月ぶりも何のその! 久々のブログ更新です!
<シノブ>
何ていうか、ある意味凄いよねこのブログ。開設して7年半でこれがやっと22回目の更新って。年平均3回って。最長で3年間放置してた時もあったし。それでも完全にやめるでもなく、時々思い出したようにダラダラ続いてるっていうのも。
<むつき>
これでも一応、コンスタントにどんどん更新していきたいとは思ってるんですよ、今でも。どうにも息切れして長続きしないだけで(汗)。
<シノブ>
根気ないにも程があるでしょ。
<むつき>
何とかこれから、新しい作品から順番にいろいろご紹介できれば。というわけで今回は久々に同人誌!
『ぐだおINきよひー!』
著:霧咲白虎
サークル:SeaFox
発売日:2017年6月18日
<むつき>
先日同人イベントのサンシャインクリエイションに行ってきまして、そこでたまたま見つけた同人誌です。
<シノブ>
このタイトルとこの表紙、原作が分からなくても一目でTS該当だと分かるのが、この界隈としてはありがたいですね。
<むつき>
まったくですね。前も言いましたけど、こちとら原作のキャラも設定も全く知らなくてもTS部分だけで楽しめちゃうクチなんで(笑)。
<シノブ>
一応確認しときますが、原作は『Fate/Grand Order』というソーシャルゲームです。
<シノブ>
プレーヤーキャラのぐだ男が、サポートキャラの清姫と別れてカルデア(拠点)に戻ろうとしたところ、不慮の事故で体が融合してしまいました。
<むつき>
この清姫ってのがどういうキャラなのか分かんないんですけど、それとは関係なく、このムチムチ感は大変分かりやすくて最高です。あとこのスク水っぽい衣装も。
<シノブ>
大変分かりやすくて最低な感想ですね。FGOファンに怒られますよ?
<むつき>
この後Hな雰囲気に雪崩れ込みそうなところで邪魔が入って阻止される、全年齢向けのお約束で終了しました。あとがきで「18禁版を描きたい」とも書いてましたので、そっちも期待です。
メロンブックス通販
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=225377
<むつき>
4ヶ月のご無沙汰でした、むつきです。今回はようやく行って参りました、この映画!
『君の名は。』公式サイト
http://www.kiminona.com/index.html
<むつき>
今や超話題作ですんで、まァ内容を知らない人は公式サイト見てもらうとして。私の愛してやまない男女入れ替わりモノが、劇場版オリジナルアニメで見られるというだけで本当にありがたすぎるんですが、もうTSがどうのこうのなんて域を超えて爆発的ヒットを飛ばしてるんですよね。
<シノブ>
ジブリ以外の日本アニメ映画としては史上初の興行収入100億円突破! 累計観客動員もついに1000万人を超えたとか。NHKのニュースにまで取り上げられてましたね。
<むつき>
最初何の気なしにフラッと映画館行ったら、長蛇の列で即出直しで。もうそろそろ少しは空いてきたと思うんで、TS好きの人で万が一まだ見てないという人がいたら絶対観に行った方がいいと思います! 超オススメです!
<シノブ>
管理人さんの見どころはどの辺?
<むつき>
そーですね、細かいこと言い出したらキリがないんですけど、とにかく一番は瀧君が三葉の体で目覚めるたびに必ずおっぱいを揉むところですね!
<シノブ>
やはりTSブログとしてはそこですか。ストーリーとか絵とか演出とかではないんだ……?
<むつき>
そんな話は他所に任せときゃいいとして、個人的にはとにかくTS部分ですよ。中でも特に、この点は声を大にして力説したい! 男女入れ替わり作品いろいろありますけどね、時々男主人公が聖人君子すぎて、女の体を一切触らないなんてものがあるんですよ。あれはもうTS好きとしてはフラストレーションたまりますね! リアリティがなさすぎますよ!
<シノブ>
そんなこと言ったら入れ替わり自体が現実にあり得ないんじゃ……。
<むつき>
あっしの言うリアリティっつーのは、たとえ異世界ファンタジーみたいな全く空想の世界であろうと、「この立場の人間がこの場面に置かれたらこういう行動をとるだろう」と思えるような“説得力”のことですよ。
<シノブ>
ははぁ、現実に起こり得るかどうかは関係ないと。
<むつき>
それを踏まえて言いますと、男は可愛い女の子の体になったら絶対に速攻でおっぱいを揉みます! 絶対に! さすがに裸を見たりオ○ニーしたりまでは「相手に悪い」と思って自重する人もいるかもしれませんけど、服の上から胸を触るとこまでは絶対我慢できません!
<シノブ>
とんでもないこと言うね。まァそれがTSファンの期待する見せ場なのはよく分かるけど。
<むつき>
だから男の欲望に素直な瀧君には大変好感が持てる(笑)。それも最初の1回だけじゃなく、三葉の体で目覚めるたびに必ず揉む! そうだ、それでこそだ!
<シノブ>
三葉が瀧君の体で股間を恥ずかしがってたのとは対照的だね。
<むつき>
あっちもまァ、作り手の男性としては女性にそうあってほしいと思ってる表れというか、もしくは女性を立ててあげてる部分もあると思いますよ。これももし本当に女が男の体に入ったら股間いじるの躊躇しないと思う(笑)。
<シノブ>
全年齢向けはまだしも、成年向け漫画の入れ替わりモノだとほとんどの場合元女の方が遠慮ないしね。
<むつき>
たまに「男女入れ替わりは男になった女がかわいそう」って声を聴くけど、いやぁ女の方が強いよ、いろんな意味で。
<シノブ>
コミックREX7月号でもう1作TS該当です。
<むつき>
続けてご紹介する予定だったのが少し間空いてしまいました。
『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてスピンオフされた件』
掲載誌:月刊ComicREX2016年7月号
発売日:2016年5月27日
<シノブ>
ライトノベル『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』のコミカライズがREXに連載されていますが、さらにそのスピンオフ作品としてショートストーリーのコメディ漫画も連載されていて、今回はこちらがTS該当になっています。
<むつき>
知らない連載の1エピソードだけTS該当といっても、ストーリーもキャラクターも全然分かんないんですけどね(汗)……。でもそれはそれとしてTS部分だけ楽しんじゃうクチなんで問題はないですけど(笑)。ゼロから妄想を生み出していた20世紀の頃を思えばこれくらい何てこたァない。
<シノブ>
問題なくはないような……。
<シノブ>
主人公の公人はトイレに行く途中で愛佳とぶつかって身体が入れ替わってしまいました。
<むつき>
いいねぇ分かりやすいねぇ、このお約束の構図。
<むつき>
女の子の姿のまま男らしく振る舞ってしまって、ギャップ萌えで百合フラグ……実にいいポイント押さえてます。
<むつき>
異性の身体で悶々とするのもお約束! っていうか二人とも最初にどうやってトイレすませたんだろうか。この調子だとどう考えてもトイレの段階で一悶着どころじゃない騒ぎがあるとしか思えないんだけど。
<シノブ>
ストーリーは特にオチもないまま最終回で終わりました。
<むつき>
TS該当作品も最近はたくさんありすぎて、何から手をつけていいか分からないという事態に。あっしの青春時代は一つ探すだけでも大変な苦労で、専ら妄想で飢えをしのいでいたというのに……本当に隔世の感があります。
<シノブ>
何を戦争世代のおじいちゃんみたいなこと言ってんの。
<むつき>
というわけでTS作品紹介。世に出てる作品全部は把握できませんが、自分で読んだ作品はなるべく詳しく取り上げて、少しでも何か参考になればという思いでおります。
<シノブ>
今回は新連載スタートのこちら!
『みだLOVE♪』
著:林哲也
掲載誌:月刊ComicREX 2016年7月号
発売日:2016年5月27日
<むつき>
一迅社は知ってたけど、コミックREXって雑誌は初めて読みました。
<シノブ>
主人公・安達了誓は17歳の誕生日、偶然で幼馴染の恋咲とキスしたところ、体が女になってしまいます。
<シノブ>
実は了誓は淫魔の一族で、キスするなどして他人のエナジーを摂取しないと生きていけないということを知らされます。相手の性別を選ばず効率よく摂取できるよう、男女どちらの性別にもなれる体質なのでした。
<むつき>
何とも羨ましい体質ですね。了誓の親も自在にポンポン変身してて楽しそう。っていうか父親と母親が実は同一人物だったっていうのは、思春期の子供が知るには衝撃デカいな……。
<シノブ>
しかし了誓の場合、すぐには男に戻れません。生まれ持ったエナジーを17歳の誕生日まででほぼ枯渇し、そこで恋咲とキスして女性のエナジーを吸ったせいで体が女に傾いてしまった……つまり男に戻るためには男とキスしなければならない。
<むつき>
そいつはキツイなぁ(汗)。男に戻らなくてもよくない?
<シノブ>
恋咲に一途でいたいという真面目な了誓は、男に戻るため親友の凰児に協力してもらおうとしますが……。
<シノブ>
エナジー飢餓状態に陥ったことで体が勝手に誘婬を発動。最初は異性、進行すると同性相手までも見境なく誘惑しまくってしまいます。
<むつき>
女の姿で女を欲情させられるって、ますます羨ましすぎるんですけど!? ってか女の状態で女のエナジー吸ってOKならいよいよもって男に戻る理由ないじゃん! 何を戸惑ってやがるんだコイツは! 今すぐ俺と代わりやがれッ!
<シノブ>
興奮すな。この手の漫画の主人公は純情って相場が決まってるでしょうが。
<むつき>
まァねー、そんな素直に欲望に従ってたら成年向け漫画になっちまいますからな(汗)。それにしても羨ましい……!
<シノブ>
そんなわけですったもんだの末、何とか男に戻ることはできたものの、女の服装で男同士でキスしてる状態を恋咲にバッチリ目撃されてしまい……以下次号!
<むつき>
うわぁ死ぬほど気まずい! サイコーに続きが気になる引きだなこれ。
<シノブ>
というわけで期待のTSラブコメ新連載、これからも楽しみですね。
<むつき>
さァやってまいりましたTSブログ『ニンジンド―TS』、管理人のむつきです! 今回ご紹介する作品は――
<シノブ>
さすがにちょっと待ちなさいよ。
<むつき>
どうしました、当ブログ看板娘のシノブさん。
<シノブ>
説明的なセリフやめい! アンタねぇ、前の更新いつだったか分かってんの? 2013年よ!? このリアル三年寝太郎!
<むつき>
いっやー、あっしもまさか3年も間が空くとは思いませなんだ(汗)。しかしブログを3年放置する人は珍しくないけど、3年も放置したブログをしれっと再開する人は滅多にいないでしょうな。
<シノブ>
全ッ然笑い事じゃないんですけど……! さすがに今度こそ絶対やめたんだと思ってたし。
<むつき>
いっそのこと新しいブログ作って仕切り直そうかとも思ったんですけど、また新しく作るっていうのもそれはそれで面倒臭いんで、結局戻ってきちゃいました(笑)。
<シノブ>
そういうわけで皆様、今後とも……いや今後があるかどうかも怪しいけど……よろしくお願いします。
『らいち!!』
著:高山明
あらすじ:
男→女の転換ガチ格闘!!
高校生にして総合格闘技の王者・実來千。
父の仇を追って闇リングでの闘いに身を投じるが、
そこで出会った不思議な“神様”に女の体に変えられてしまい…!?
異色格闘技譚、開幕!!
<シノブ>
格闘家の主人公が、父の仇を追って戦うという王道ストーリー。さらにそこから“神”に力を与えられた“カミヅキ”たちの戦いに巻き込まれていくという、これまた少年漫画王道の異能力バトル。しかしこの漫画が一つ異色なのは、主人公が女の体に変えられてしまったこと……というわけでド直球のTS該当作品です。
<むつき>
言っちゃなんだけどこの漫画、主人公が性転換することにストーリー上の“必然性”は全くないんですよね。異色要素を盛り込むだけなら他にもいくらでもやりようがあった中、わざわざ性転換を扱ってくれたということに感謝します(笑)。
<シノブ>
確かに、女の体になったのは神様のピコが自分の力を見せつけるために気まぐれでやっただけで、別に女しか参加できない戦いでもなければ、異能力をもらう代償でもないし。
それどころか神器が壊れたせいで來千は男に戻れないわ能力ももらえないわで、敵が能力者の男ばかりな中で二重のハンデを背負うハメに。学校でも元の來千の従兄妹という設定で過ごさないといけなかったり、とにかく一方的に面倒を背負わされまくってますね。
<むつき>
それでも來千本人はどこまでも真っ直ぐで前向きな性格なので、この女体化ハンデがストーリーに山も谷も作りまくってて非常に盛り上がります。やはりベースは王道の少年漫画ですね。
<シノブ>
さて、ここからはTS作品としての見どころを。
<むつき>
何と言っても「男らしさ溢れる美少女」という、TSヒロインの魅力がしっかり描かれているのが満足度高いですね。女子に囲まれても男子に告白されても動じない、女の姿でも男の感覚のまま明るく堂々としている。それでいて自分の裸を見るたびに鼻血を噴き出す純情なところもニヤニヤします。
<シノブ>
ある意味これもこれで、一つのTSの王道と言ってもいいかもしれませんね。
<むつき>
あと個人的にポイント高いのが、來千の家族も幼馴染の杏子も女体化の事情をちゃんと分かってるところ。この手の漫画や小説だと両親が出てこないとかザラですけど、この漫画では家族に事情を分かってもらうまでの一悶着でたっぷり一話使ってて、TS作品的に非常に盛り上がって良いです。
<シノブ>
女体化した來千が母親の若い頃と瓜二つで父親が興奮したり。さすがにTSあるある「母さん本当は女の子が欲しかったのよー」までは言ってくれなかったけど。格闘技道場の跡取り息子だしね。
<むつき>
杏子にしても、例えば他のクラスメイト同様何も知らずに“別人”としてのらいちに接して、來千は正体バレないかヒヤヒヤ……みたいな流れにする線もあったと思うんだけど、杏子は最初の段階から全力で話に食い込んでて、ピンチになったら守ってもらうだけの存在でなく、來千を助けて一緒に頑張るという展開がアツいです。
<シノブ>
特に來千の女子としての学校生活は、杏子のフォローがないとメチャクチャなことになりそう。
<むつき>
10ヶ月間の空白なんか何事もなかったかのように、さァ今年も更新再開で頑張っていきましょー。
<シノブ>
だんだん「忘れた頃に更新」の芸風が定着しつつあるなぁ……。もうちょっとコンスタントにやれないもんかしらね。
『目覚めると従姉妹を護る美少女剣士になっていたF』
著:狩野景 絵:緑木邑
http://ktcom.jp/atomic/52/
あらすじ:
大魔導士の末裔でありながら、
魔法学園のおちこぼれ少年アリエル。
従姉妹の天才少女、セレスティアから叱られてばかりだが、
ある日、彼の身体が美少女剣士へと性転換!?
妖魔からセレスティアを守るため女の身体で奮闘するが、
親友たちからHな目で迫られて…!?
人気シリーズ『目覚めると~』の外伝ついに登場!
<むつき>
昨年11月に発売された作品。TS小説の大家としてこのブログでもお馴染み、狩野景さんがまたまた登場ですよ!
<シノブ>
昨年は『換身の騎士アルベルト』や『ツイてる勇者さま!』もご紹介しましたが、どれも満足度の高い逸品揃い。TSファンにとって本当にありがたい作家さんですね。
<むつき>
今回は「めると」の外伝ということで、舞台は異世界ファンタジー。魔物から従姉妹を護るために主人公が変身して戦う、という流れは踏襲されています。
<シノブ>
他に特に本編と違うのは、序盤から周囲に変身がバレることかな。バレないようにドキドキしながら過ごすのもいいけど、バレた上で周囲を振り回したり振り回されたりというのもTSの面白味の一つね。
<むつき>
早く男に戻ってほしくてヤキモキする従姉妹セレスティアと、「男でも女でも関係なくアリエルが好き!」というライバル・ルクシャナとの駆け引き。女体化主人公を取り合う百合的な絡みがニヤニヤさせられる見所ですな。
<シノブ>
それと、イラストは本編の天鬼とうりさんではなく、『換身の騎士アルベルト』を担当した緑木邑さん。本編のはるかがキリッとした目つきなのに対して、今度のアリエルは変身しても柔らかい表情だね。
<むつき>
アルベルトの時もそうだったけど、この人の描く美巨乳はたまらないですわー。たわわでふっくら、大きさと形のバランスが凄く好き。
<シノブ>
でも外伝を紹介するなら、順番から言って先に本編2巻と3巻から取り上げるべきなんじゃ……。
<むつき>
いやその通りなんだけど、今までズルズルとタイミング逃してここまで来てしまったもんで……(汗)。そのうち必ずご紹介しますんで、しばしお待ちを!
<シノブ>
今月25日には本編のPCゲーム版も発売されます。お楽しみに!